公開: 2023年4月8日
更新: 2023年4月8日
労働価値説は、国富論の中で、アダム・スミスが説明した理論ですが、これを最初に議論したのは、ジョン・ロックでした。アダム・スミスは、分業による生産を説明するために、労働価値説を使いましたが、元々は、製品の価値は、本来はその製品の生産のために投入された労働量の総和で決まるとする、ロックの説でした。
この労働価値説については、18世紀のイギリスの数学者で、機械式コンピュータを作ろうと考えていたバッベージも、労働価値説の議論を、数式を使って行っています。このバッベージの議論は、現代の経営者が工場の生産性を議論する場合の考え方と同じです。